目標にできる先輩看護師のおかげで頑張れた

丁寧に一から指導してもらった


20代の女性看護師です。外科病棟で5年勤務し、いまは緩和ケアセンターで1年目です。比較的田舎の、のどかなところにある病院ですが、地元ではほぼ唯一の総合病院です。看護学校時代の実習先だったので、自然にその病院が就職先となっていました。
最初にお世話になった先輩看護師が、本当にパーフェクトといっていいようなすごい先輩で、それでいてとても丁寧に指導してもらいました。職場自体も、集合教育も多く一から指導してもらえるし、失敗してもすぐ怒るのではなく、なぜそうなったのか一緒に考えてくれる職場でした。
その中でもその先輩は、患者様からの信頼もあつく、頼れる、信頼できる人でした。医師ともよい関係で、私が医師に聞きにくいことも代わって聞いて下さいました。いつもなんでもテキパキと仕事をこなされ、おっとりとした性格の私とは正反対でしたが、こんな看護師になりたいと思わせてもらえる、そういう先輩でした。

主任にまで意見してくれた


あるとき、病棟ではなかなか経験できない処置があったので、その処置につきたいと先輩に伝えたところ、快く処置につかせてもらえることになりました。そのときは、早出業務といって、二人ペアになって仕事をしていました。先輩はそのときペアではなく、主任看護師と早出業務のペアを行っていました。主任看護師に処置につきたい旨を伝え、了承を得て処置に入ったのですが、その処置が長くなってしまい、処置が終わって主任看護師に謝ったところ、「処置に入っている間の業務をペア一人に押しつけるのはよくない、もっと周りを見て動きなさい」と怒られました。そのあと、業務の遅れた分を取り返そうと必死に動き回りました。
その日は無事に業務が終わったのですが、私が主任看護師に怒られたあと、先輩が主任看護師に、「新人なのだから経験がまず第一、滅多に経験できない処置なのだから最後までやらせてあげる方を優先すべき。他の業務は、周りでフォローすればいいだけの話」と言ってくれていたと、後から聞きました。その話を聞き、先輩のような看護師になれるように頑張りたいと決心しました。

具体的な目標を持つことで頑張れる


新人の頃は、何を行うにも助言してもらえますが、できることが増えてくると一人で行うことも多くなってきます。その分、責任も重くなり、一つ一つの処置をビクビクしながら行っていました。でも、その先輩のようになれるように頑張ろうと思っていたので、辞めたいとは思いませんでした。
目標となる人を見つけることが大切だと思います。目標となる人は一人に限らず、多くの人のよいところを目標とし、それに向かって頑張ることが大切です。目標ではなくて、憧れでもいいと思います。