新人看護師に目が行き届かなかったのも問題かも

一度に10人も新人が入ってきて


30代の女性看護師です。外科病棟に3年、治験2年半勤務したあと結婚し、現在は夫と子ども3人暮らしでクリニックのパート看護師をしています。
私が大学病院の外科病棟に勤務していたときの話なのですが、とにかく仕事の手を抜く新人がいて困ったことがありました。ちょうど看護配置基準の変更により、新人の受け入れ人数が多くなったため、新卒採用で6人、経験者採用で4人の合計10人が一度に入職してきたときでした。
そのときは受け持ち制で仕事をしていたのですが、夜勤帯で日中その看護師が担当していた患者さんを回ると誰も保清をしてもらっていないことがしばしばありました(外科病棟のため、患者さんがお一人で保清をするのが難しい方がほとんどで看護師のサポートが必要)。点滴の交換や検査出し、内服、経管栄養など処置オーダー上どうしても自分の受け持ち時間帯でしなければならないことは最低限やっていたようですが、それ以外のことはほとんどやっていなかった様子でした。
他にも、外科病棟だったため患者さんが退院後に縫合部分を自己消毒するようなこともあるのですが、その場合は退院前日までに実際に使用する物品を次回の診察までに必要な数だけ看護師が計算し(医師からの指示や患者さんの傷の具合によってガーゼのサイズや必要な枚数、消毒物品も異なるので看護師が予め必要なものをリストアップする必要があります)、患者さんに売店が開いている日中の間に購入してもらいその物品を使用して手技を指導することになっていたが、それをせず退院日に発覚し、次の入院でベッドを空けなければいけないのに退院指導もできておらず当日の担当者があわてるということもありました。

意識の高い人はちゃんと学んでいた


自分が新人のときには新人が3人だったので、先輩の目もある程度行き届いており、厳しく指導されていました。新人の受け入れ人数が多くなったため、同じ時間帯で働く先輩の数も減り、1人1人の新人への目が行き届きにくくなっていることと細かい指導ができなくなっていると思いました。新人側もそのことをある程度わかっており、意識の高い人は経験を積みたいと率先して仕事をしていたが、楽をしたいと考えている人はばれないからやらなくてもいいというように二分化していたように思います。
それでもやっぱり最低限、業務を面倒くさがらずに、経験のないことは率先してやらせてもらう気持ちが大切だと思います。

なんでも質問できるのは新人のうちだけ


経験年数だけ経ってしまうと、知らないことやできない技術を教えてもらうことも恥ずかしくなってしまってそのままになり、結局できないままということもあります。新人のときはうまく仕事も回せず、叱られることも多いため精神的余裕も少ないと思いますが、なんでも聞いたり教えてもらったりできる大事な時期だと思います。オンオフを上手に切り替えつつ、仕事のときには面倒くさがらずに自分が知らないことを積極的に体験して知識と経験を増やすと後々にも役立ちますよ。